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2005年02月08日
血液透析で院内感染
透析患者5人がC型肝炎 宮崎、院内感染 Yahoo!ニュース-社会-共同通信
「人工透析で使う機器を洗浄するための生理食塩水にウイルスが混入し、機器が汚染された可能性が高い」
この状況を考えてみます。※注
人工透析で生理食塩水(生食)を使うといえば
1) 血液回路のプライミング、透析開始
2) 血圧低下時の補液
3) 薬剤(抗凝固剤、鉄剤など)の希釈液として使用
4) 透析終了(回収)
主にこの4ヶ所でしょう。
これらで使用する生食は血液・血管を通じて体内に直接入るものです。
よって何らかの理由でウイルスに汚染されていれば、感染が発生する危険があります。
しかし、原則・常識では生食は使いまわし厳禁です。普通ならこんな事件は起こらないはず。(しかし起こってしまいました)
では、どこで汚染が起こったのか?個別に考えて見ます。
1) これはさすがに無い?プライミングする際は新品の生食(500mℓ~2ℓ)を使うでしょう。
2) 補液用=回収用なら、4)と同じです。
3) 「使いまわし」される可能性は最も高い。でも新品の生食使えば汚染しないはず。
4) 回収時の生食を使いまわす事はかなり危険。回収時に血液が生食パック内に逆流する事があります。その血液が入った生食パックを、他の患者に使うと…判りますよね。
記事の文章を普通に読むと1です。しかし可能性が高いのは3か4でしょうか?
薬剤の準備は複数患者分をまとめてやる事が多い。よって準備の際、血液汚染した手等で操作すれば、多くの患者を危険に晒す事になります。
回収時の生食を使いまわししない事は常識。いくらコストダウンといっても、これだけはやってはいけません。
- 2005.2.9 追加 -
別の記事によると
「機器を洗浄する際、C型肝炎患者の少量の血液が脱脂綿や針を介して看護師の手などに付き、食塩水に混入したことも考えられる」
だそうです。
C型肝炎はそれほど(B型肝炎ほどは)感染力は強くありません。少量の血液で、複数の患者に、同時期に感染する?よっぽど不潔な操作をしたんでしょうね…。
※注 私の推測です。真相は公開されていないため不明です。
参考リンク
厚生労働省 C型肝炎について
「人工透析で使う機器を洗浄するための生理食塩水」
この「機器」が血液回路を指すのか、それともコンソールの配管を指すのか。さすがに配管は生食で洗わないですよねえ。
同じグループの人だけが感染したという事だから、使い回ししたか、汚染した手で触りまくったかのどちらかでしょう。多分。
投稿者 cehal : 2005年02月08日 23:49