新人教育の難しさ
4月 25, 2005 — 0:21

この季節、新しく入ってきた臨床工学技士(以下CE)の教育に頭を悩ませてる方が多いのではないでしょうか。CEは歴史が浅く、施設によって業務に差があるせいか、看護師などに比べて新人教育マニュアルが確立されていない所が多いのかもしれません。
看護師の場合、1年目、2年目、プリセプター指導、専門看護、指導者・・・と経験、段階別に教育システムが組まれており、それを施設や看護協会がバックアップしています。研修や看護研究、専門看護師制度。こういう卒後教育は今のCEに不足していると以前から感じています。
現状ではCEの新人教育は各施設(病院やクリニック、企業)によって個別に行われています。多施設間の共通マニュアル、合同教育のようなシステムは殆どありません。透析病院に就職した場合、その施設では透析(+ME機器管理)の事しか学べないでしょう。施設の規模や系列、医師など環境の違いによって、同じ業務でも施設差が生じてきます。同じ施設でも指導する人によって、考え方や手技が異なることもあります。
私も今、新人教育に携わっていますが、色々考える事があります。業務の表面的な手技(やり方)を教え、覚えてもらう事は時間をかければ(ある程度は)誰でも(?)できると思います。しかし、それだけでは「言われた事だけしかやらないCE」が育ってしまう危険性がありますよね。やはり「自分で考え、自分で勉強・行動していくCE」になってもらわないと困ります。自分勝手も困るけど。
しかし学校を卒業したての新人に「自分でも勉強していくように」、「考えてください」と言ってもなかなか難しいのが現実です。初めのうちは「どうやって勉強するのか」、「どうやって考えるのか」という事も教える必要があるのかもしれません。新人に課題(宿題?)を与えている施設もあるようです。本当はそういうのは学生の間に学んでおくべき事なんだと思うケド…。
中にはCEの知識、技術うんぬん以前に、社会人としての姿勢や態度、言葉使いが未熟な新人もいます。「そこまで言わなあかんの?もう大人やろ?」って。胃と頭が痛いですね。


重要な課題です。 (りょう) 2005-05-05 11:57:14
新人教育はとても重要な課題と思っています。私は看護の教育システムに詳しいわけではありませんが、CEの教育システムが十分でないのは痛いほどわかります。そして私の知っている限りでは小手先の技術と知識だけを教えている施設が多いし、それが受け継がれているように思えます。そしてさらに痛いことは、それが問題と認識されている人が少ないことではないでしょうか?これはCEの未来に大きく影響すると思います。CE NETWORKで新人教育のスレッドを立ち上げています。ぜひ意見交換をできたらと思います。

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