臨床工学技士と医師
6月 5, 2006 — 20:57

臨床現場で勤務している臨床工学技士は、必然的に医師の影響を強く受けます。同じ病院内でも、医師によって治療方針が違うのはよくあること。時には複数の医師から異なる指示を受けて困惑する事もあるかもしれません。
医師も人間。色々な方がいます。臨床工学技士に理解のある医師もいれば、臨床検査技師と混同している医師、臨工にあまり好意を持っていない医師、笑顔で技士室に遊びに来てくれる医師など。。。 「医学書を読みに来た」とか言ってマンガを読んでたり(笑)
その医師ですが、大学の医局の関係などで、異動(違う病院に転勤する事)が結構あったりします。せっかく時間をかけて築いた信頼関係が遠ざかってしまうのは結構辛い。だから中には医師に付いて行く技士もいるようですね。(そういうケースだと給料アップする事もあるらしい)
臨床工学技士の業務に直接関係のある科の医師が変わると、最悪の場合、その業務の存続すら危うくなる事すらあります。「透析の専門医が退職→代わりの医師が見つからない→透析室縮小(廃止)」なんて話は実際に聞いたりするから。循環器内科(心臓カテーテル検査・治療)や心臓外科(人工心肺)なども、医師の人数、実力で患者数(件数)が大きく変わってきます。
臨床工学技士の業務は(も)、診療報酬、他職種スタッフ、同職種スタッフ、患者、勤務施設の方針…様々な要素に左右されます。「単に目の前の仕事を頑張っていればいい」わけでは無い。常にアンテナを張って、周りの状況を把握しておくことが大切です。

Comments:
  • ebi

    腎臓内科医が辞める事により、栃木県鹿沼市のJA関連総合病院で透析センターが閉鎖されました。此所に通っていた患者は他院に移動、CEは2名が辞め現職員2名も暗中模索中、勿論新入職者2名は内定取り消し。。。地域中各病院でこの有り様。アンテナは重要ですね。

    6月 11, 2006 — 11:52
  • cehal

    それらしき病院のホームページを見てみました。過去に透析室を増床したはずなのに、現在の診療案内の所には透析室が無かった…。ここかなあ。
    (ちなみに、こういう具体的な事が書かれているコメントは、ある程度事実内容を確認した後に、掲載の有無を決定しています)

    6月 11, 2006 — 20:40
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